ウイルスって何ですか?

コンピュータに害をなす悪意のあるプログラムのことです。
このほかに、悪意のあるプログラムを勝手に他のユーザに送りつけて感染者を増やす「ワーム」や、正規のプログラムと偽ってパソコンに進入し、データの消去やファイルの流出、他のユーザからの侵入経路を作る「トロイの木馬」などがあります。
これらを称して「コンピュータウイルス(ウイルス)」と呼んでいます。

ウイルスはどのように感染するの?

ウイルスはフロッピディスクやMO(光磁気ディスク)、電子メールの添付ファイルや、セキュリティホールを悪用したインターネット経由で感染します。
最近は手軽に持ち運べるUSBメモリでの感染が多いようです。

ウイルスからの攻撃を防ぐにはどうしたらいい?

インターネットの世界では、ウイルスやワーム、トロイの木馬などの脅威が渦巻いています。そのため、パソコンのシステムに常駐し、外部からのファイルを絶えずチェックしたり、システムファイルやファイルがウイルスやワームに感染していないかをチェックしたりする「ウイルス対策ソフト」が必要です。
また、ウイルス対策ソフトをインストールしているだけでは最新の脅威には対応できないので、常に定義ファイル(パターンファイル)の更新をしましょう。

自分のパソコンがウイルスに感染しているかを調べたい

ウイルス対策ソフトウェアを使用するか、各ウイルス対策メーカーのホームページ上に無料で公開されているオンラインウイルスチェックを行うことにより、自分のパソコンがウイルスに感染しているかを調べることができます。
ウイルス対策ソフトウェアを使用してパソコンのスキャンを行い感染をチェックする場合は、必ず最新の定義ファイル(パターンファイル)に更新してから行う必要があります。
無料で公開されているオンラインウイルスチェックでは、基本的にウイルスの駆除・隔離は行えません。

ウイルススキャン(ウイルスチェック)はどのくらいの頻度で行うの?

常時起動しているリアルタイムスキャンと、最低限として週1回程度のパソコン内部のファイルやフォルダに対してのフルスキャンを行うことをおすすめします。
スキャンをしない状態が長く続くと「注意」または「危険」の警告が出てきます。

ウイルスやワーム、トロイの木馬に感染するとどうなるの?

感染した脅威によって症状はさまざまです。
システムファイルや一般のファイルを破壊したり適当な文字列に書き換えたり、適当な電子メールアドレスに脅威を送りつけ、さらなる感染者を増やしたり、個人が特定できる情報を悪意のあるユーザに情報を流したりします。

感染してしまったらどうすればいいの?

ウイルス対策ソフトウェアやオンラインウイルスチェックを利用してパソコンのスキャンを行って下さい。
ウイルスに感染していることがわかったら、ウイルス対策メーカーのホームページでウイルスの詳細と対策法を確認し、二次感染を防ぐためにLANケーブルを抜くなどしてインターネットとの接続を絶ちます。次に各メーカーの対応法に従ってウイルスを駆除を行います。
ただし、ウイルスによってはシステムファイルの破壊やレジストリの書き換えてしまうケースもあり、完全に復旧できないケースもあります。
システムが不安定のまま元に戻らないこともあるので、その場合はOSのリカバリによる対応も考える必要があります。

ウイルス対策ソフトウェアをインストールしたらパソコンの動作が重くなった気が・・・

ウイルス対策ソフトウェアはパソコンのシステムに常駐し、ファイルの書き込みや、移動、実行時などの動作に対してチェックをする仕組みになっています。
これを「常時監視機能(リアルタイムスキャンまたはオンデマンドスキャン)」といい、ウイルス感染の危険性を監視し抑えることができるメリットがあります。
その反面、常にファイルに対してチェックが入るため、アクセススピードが若干遅くなってしまうというデメリットもありますが、最近では、パソコン自体のスピードが速くなっているため、特に影響は感じられないようになってきています。

パソコンを買ったときに付いてきたウイルス対策ソフトウェアはいつまで使えるの?

有効期限が1ヶ月や3ヶ月といった期間限定版であることが多いので、有効期限が切れる前にユーザ登録や正規版のウイルス対策ソフトウェアを購入する必要があります。

不正アクセスって何?

不正アクセスとは、ソフトウエアの不具合などを悪用し、他人のIDやパスワードを不正に利用してパソコンに勝手に進入する行為をいいます。
不正アクセスによるの被害はインターネットの普及とともに急増していますが、不正アクセス禁止法により不正アクセス行為は犯罪行為として処罰されます。

不正アクセスされるとどうなるの?

企業や個人の貴重な情報を盗まれたり、削除や改竄されたりするケースが多いです。
また最近では、侵入したパソコンにバックドアやワームを仕掛け、そのパソコンを踏み台にして他のパソコンに侵入したり、Dos攻撃やDDos攻撃などの道具に利用したりするケースも増えています。

防ぐ方法はほかに無いの?

パソコンへの侵入口にはOSやアプリケーションソフトなどの脆弱性が利用されます。
これらの脆弱性を修正するセキュリティパッチを各々のソフトウェアメーカーが公開しています。
自分のパソコンに脆弱性がちゃんと塞がっているか、定期的にメーカーのサイトにアクセスをして、セキュリティパッチの情報を入手したり、Windows OSであれば、Windows Updateを行ったりして常に最新の状態にしておくことをお勧めします。

知らない人から添付ファイル付き電子メールが届きました。開いても大丈夫ですか?

最近のコンピュータウイルスは、電子メールによる感染を手口としている場合が多くみられます。
知らない人からの電子メールはもちろん知人であっても、怪しい件名のメールであった場合は、開かずそのまま削除することをお勧めします。